さっきぃの休息所

大学生になり、今までの生活が一変する中で、自分が感じたことや悩んだこと、経験したことなどを綴っていきます。

【近況報告】修士一年後期前半振り返り

 

「後期前半」とかいう意味不明なタイトルお許しください。

 

弊学は10月から後期が始まるという二学期制を採用しております。ということで、10月から現在11月22日までの怒涛の日々を振り返りつつ、自身を賛美し、自己肯定感を上げていきたいと思います。

 

【四大イベント】

 10月半ばから11月半ばまでの約一か月間に、実に4つの大きなイベントがありました。以下がそれらになります。一個一個振り返ります。

 

 

奄美大島での現地調査】

 修士一年は「自主企画」という名の単位を取らなければならず、学生は「三日以上のインターンへの参加レポート」か「自身の研究とは異なる研究のレポート」を提出する必要があります。我々の研究室では例年後者を選択します。今年も例にもれず、後者の研究の一環で沖縄列島の島国へ現地調査をすることになりました(内容は割愛しますが、沿岸域の測量みたいなものです)。

 

 ホテルなどの手配などもありますので、準備は9月から進めていましたが、当日になっても大量の不安を抱えたままでした。以下がその主たる不安です。

  • 普段は教授が経験者兼運転手として同行するが、今回は参加できず、引率が未経験者になった。
  • 唯一の経験者が博士の留学生。ただ日本語は話せない。
  • 我々は全員英語が話せない。
  • したがって、何をすればよいかという具体的なイメージがつかめないまま当日に。
  • 同期が指示をしないと僕の求めるクオリティの仕事をしない。
  • なので、難しい機材の担当を引き受け、僕が全員に指示を出す立場になる。
  • 難しい機材はデータも取り出すのが難しい上、そもそも言うことを聞かない。サポートセンターも対応がずさん。

 特に唯一の留学生である学生は機嫌のアップダウンが激しく、想像通りにならないと態度に出て大変です。そういう面からも、晩御飯の場所や空き時間のレジャーも含め、様々なことを決めておきたいのですが、経験者がいないので見通しも立たず…という絶望的状況でした。

 こういった不安は見事的中し、空港でのいざこざなどで留学生の機嫌は悪くなる一方でしたし、初日と二日目は地獄でした。

 ただこれを地獄と感じているのはおそらく僕だけです。なぜなら同期はそういうことに気が回らない人間だから。

 

 相談もできず(初日の夜に引率の研究員に相談に乗ってもらいました)、ちゃんと十分なデータが取れているかもわからないというふわふわした状態のまま、このイベントは終了しました。

 久々に本当につらい時間でした。

 

【台湾での発表】

 10月25日~10月28日は台湾でゼミが開かれました。これには我々の研究室からほぼ全員が参加し、修士以上の若手中心で研究発表をしました。

 

 正直以前のシンガポールに比べ、外国に行く緊張感や発表への緊張は少なかったですし、研究発表の内容もほとんどシンガポールと同じでした。ただ、つらいポイントは主に3つありました。

  • 奄美大島から帰って(18日)すぐ準備をしなければならなかった。
  • この短い準備期間の間にシンガポールの学会の内容にプラスで何かを加える必要があった。
  • 英語の発表なので、原稿を再度覚える必要があった。

 特に一週間で何か研究成果を追加しろと言われたときはさすがに終わったと思いました。すぐに担当教員と相談し間に合わせましたが、担当教員にもたびたび質問しましたし、無理をかけたなという思いです。ただまあ、ふたを開けてみれば無事何事もなく終わることができたので、今振り返ってもいい経験になったなと思います。

 

 一応夜に少しだけ観光の時間もありましたし、いい旅になりました。

 

【横浜でのワークショップ】

 11月7日~11月9日は横浜でワークショップが開催されました。私の研究分野(に近い分野)の大御所先生が3人も同時に来日されるというお話を事前に伺い、「これは(知らない人たちだけど)参加しておこう!」と参加したものです。

 当初、先生方の講演を聞くだけかと思っていたのですが、登録してからポスター発表があると聞き、戦慄しました。しかも英語です。ポスター発表自体はじめてですし、ポスター発表は原稿を作成したら何とかなるものでもないので、口頭発表よりある意味質が悪いイベントです。なので、台湾から帰ってすぐにポスター作りに取り掛かる羽目になりました。

 

 ただこちらのワークショップは私にとって非常に身になるイベントになりました。特に、近い分野の研究者(修士や博士学生)とコミュニケーションをとって「あぁ、研究頑張ってるのは自分だけじゃないんだな」と実感したり、様々な方が自分の研究に興味を持ってくれているところを肌で感じたりしたことで、研究へのモチベーションが爆上がりしました。博士進学確率が2%から10%に増加しました笑

 

 準備は苦しかったですが、参加してよかったなと切に感じています。

 

【京都での学会】

 ここまで怒涛の日々を送ると、自分の中でもレベルアップした実感がありました。なので、この学会もかなりフォーマルで研究人生の中でもかなり大きなイベントの一つなのですが、「日本語の学会」というだけでかなりハードルは低くなっていました。

 

 11月15日から11月17日まで三日間に及ぶ大きな学会ですし、スタッフとして朝から働きつつ、自身の発表の準備もするというのは非常に体力的に苦しかったですが、特に大きな事故もなく無難に終えることができました。この結果は大きな自信につながる結果です。というのも、普通の大学生なら「一年で最も大きな超えるべき壁」のような場所を、片手間で(もちろん全力で準備しましたが、精神的な意味で)終えることができているというのは、研究者レベルが上がっているからだと思うからです。

 

 自身のレベルが上がったことを実感したことで、より研究へのモチベーションも上がりましたし、「これが人生で進むべき道だな」という納得感も得られました。

 

【おわりに】

 実はこれらの準備と並行して、もう一つやっていたことがありました。そう、就活です。夏に逃げていた分、この期間に冬インターンの申し込みをしなければなりませんでした。就活については別途語りますが、無事一つインターンに合格しましたし、先ほども述べたように、歩む道のようなものも明確になったので、就活についても進歩が大きかった一か月だっとと感じています。

 

 ひと段落ついて、研究と就活に専念できる時期になったので、せっかく灯った心の火を絶やさないようにしていきたいなと思っています。

 

 長々と文字ばかりすいませんでした。(画像を乗せると特定されそうな具体性の話だったので…)